先日、塾生のお母さんとお話をしていて、「これは多くの保護者の方々に、お伝えするべきだ」と思い当たったことがありましたので、今日はそのことをお話しします。
それは、「文章を書くことの効用」についてです。
その日も話題になりましたが、お子さんが、何かの本や物語を読んだあと、「面白かった」「楽しかった」というだけで、「どこがどのように楽しかった」というような具体的な感想を、まったく口にしない。このような経験をお持ちの保護者の方が、多くいらっしゃるのではありませんか?
さて、こうした子どもたちの現状は、保護者の方々にとっては「悩み」でもあることと思います。もちろんかんたんに解決できることではありませんが、「文章を書く」ことが、その有力な解決策になるというのが、今日のお話の本題です。
「文章を書く」ということは、それ自体、頭や心の中にあることをみずから文字として形にし、それを分析・整理して、思考を練り上げるはたらきを持っています。「分析」という言葉を知らない低年齢の子どもでも、無意識にそれを行なうのです。
もちろん、ただ「書きなさい」と言ったところで、「書けない」という返事が帰って来ることも、容易に想像できますね。ですから、ただ「書け」ではなく、子どもたちがみずから気づいて書くためのポイントを提示してあげ、さらに行く先を示してあげればいいのです。それでも書けない子には、はじめの数行は、実際の文案を言ってあげます。するとほとんどの子は、そのつづきなら、自分で書いてゆくものです。
これが、言問学舎で提唱・実践している「音読と読解の講座」です。参加する子どもさんにとって、まったくむずかしいものではありません。そして2、3ヶ月のうちには、たいていの子は国語が好きになり、400〜600字ていどの文章は、一人で書けるようになります(小3の後半以上)。
「アクティブラーニング」が、今の教育のキーワードのようになっています。ICT教材を用いたそれは、多くの子どもたちの関心を集めやすい点で、人気のようです。しかし国語の領域でも、ご紹介したようなアクティブラーニングの方法があります。国語についてお悩みの保護者の方は、お子さんをぜひ言問学舎の体験授業に、お連れ下さい。これからの時代に求められる思考力・表現力を育てる道すじが、ご覧になれることと思います。
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