昨日(6月6日)から、言問学舎の高校3年の生徒たちに、「スーパー読解『舞姫』を使った『舞姫』の授業を本格的に始めました。
たとえばドイツの大学に留学した豊太郎が、「自由なる大学の風にあたりたればにや(自由な大学の空気の中で生きてきたためだろうか)」、「きのふまでの我ならぬ我を攻むるに似たり(昨日までの自分でない自分を責めるように思われる)」というくだりは、豊太郎が「自我に目覚める」作品といわれる根拠となる部分ですが、「そのような心境にんったのはなぜだと思うか」とたずねてみると、スパッと答えることはなかなか難しいようです。
「スーパー読解『舞姫』」では、この部分の模範解答(記述例)を次のように示してあります。
<日本の封建的社会の空気の中で育った豊太郎だから、生きる道も、学問も仕事も、すべて家、親、上司から与えられるものを忠実に処理するだけの「昨日までの自分でない自分」であったが、西欧の大学の自由な空気の中で自己の存在を第一義に考える「自由」を知り、自分自身が本当に生きる道を見つけるべきだと思うようになったから。>
また、この少しあとに出て来る豊太郎の「弱く、ふびんなる心」なども、深く注意を向けずに読みすすんでしまう生徒も、少なからずいるようです。
逐語的な解釈を順々にすすめるだけでなく、こうした作品全体にかかわる重要部分を手がかりとして差し出し、深く考えさせた上で模範解答(記述例)を示して十全な理解をはかる、それが「スーパー読解『舞姫』」の特色です。
この「スーパー読解『舞姫』」を用いた高校3年生対象「舞姫」講座を、以下の通り開催致します。
6月10日(土) 13:10~14:40
受講料 1,320円 ※「スーパー読解『舞姫』」を1冊差し上げます。その税込み定価です。
定 員 4名
持ち物 学校の教科書、ノート、プリント類
※この6月10日参加者に限り、90分授業のこの講座に計2回出席することができます。10日のほか、17日・24日・7月1日のいずれかの日でもかまいません。ただし17日以降は、時間は未定です。
参加ご希望の方は、電話またはメールでお申し込み下さい。
また、この「スーパー読解『舞姫』」に関して、6月14日までクラウドファンディングのご支援募集中です。あと一週間、よろしくお願い申し上げます。
