その「発想力」をつくる力の源泉として、言問学舎がやはり創業当初からオリジナルの手法としているカリキュラムに、「しりとり作文」があります。40分または45分の授業の中で、はじめの15分から20分、教師の導きでみんなに「しりとり」をさせ、後半は、その「しりとり」で自分が挙げた言葉を全部使って、生徒たちが作文を書くのです。
子どもたちは、はじめはよろこんで「しりとり」に夢中になります。この段階で、「言葉を考える」ことで脳の働きを活性化させ、さらに他の人の挙げる言葉ややりとりを含めて「語彙の拡大、習得」ができますから、これだけでもかなりの「国語の勉強」になります。
しかしそれだけでは、「楽しいだけ」になりかねませんし、「国語の授業」とは言えません。そのあと後半は、自分が一生懸命考えた言葉を使って、オリジナルの文章を書くのですが(フィクション可)、この段階で、子どもたちは想像力を働かせ、「創造」に挑むことになります。ふしぎなことに、はじめて書く子でも、嬉々として原稿用紙に向かいます(こちらが例文を示すことも、もちろんあります)。
何度か経験して慣れた子たちは、あとで文章を書くときのことまで考えて、しりとりの言葉を選ぶようにもなります。ここでは判断力、構想力も、養われています。時々、わざと子どもたちに「今日の授業は何をやろうか」と聞いてみると、十中八九「しりとり作文!」の返事が返って来ます。年に数回のことですが、このときは間違いなく、子どもたちが「主体的に」学んでいるのです。
もちろん、この「しりとり作文」は、言問学舎の国語教育の一端です。音読と読解、表現をメインに、折にふれ詩歌を勉強し、詩や短歌の実作も行なうなど、国語という豊かなフィールドを縦横無尽に行き来することで、子どもたちは国語の力をつけ、自ら主体的に学ぶ姿勢を、身につけて行きます。
小学生のお子さんたちには、こうした勉強がもっとも大切です。具体的な講習内容は追ってご案内致しますが、冬休みの貴重な機会を、言問学舎の冬期講習で、ぜひ活かしてみて下さい。
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