「夏こそ勝負!」で受験を成功させた過去の例を、つづけてご紹介します。
駒澤大学文学部国文学科に一般推薦で合格したDさんは、高3になる段階で、それまでの演劇学科志望から国文学科志望に切りかえました。そして言問学舎に来たのは、夏期講習の中盤から。古文・漢文の学習状況から考えると、本人も希望している一般推薦での合格が、最も現実的と言える状況でした。とにかく駒澤の一般推薦に絞って、本人がやり通せるプランで合格を勝ちとろう。これが基本戦略となりました。
とはいえ、一般推薦の入試日までには、時間が限られています。「国文学科に入りたい」というには、国語や文学の知識の蓄積に、心もとない部分もありました。そこで、『土佐日記』一冊に限定し「これだけは徹底して読みこもう」というテーマを課しました。幅広く覚えるのには時間がないから、「スタートが遅れた分『土佐日記』だけはしっかり勉強しました」と言えるようにしよう、と言う作戦です。また国文学科を志すようになった経緯を、高校3年までの実体験をからめて、説得力のあるストーリーとして組み立てました。そして「面接でこの点を聞いて欲しい」というポイントに質問が来るように、志望利用書も、面接の受け答えも、その流れに絞りこみました。試験当日はおおむね想定通りの流れとなり、合格を勝ちとりました。
夏期講習がはじまって数日が過ぎたある日、中3生E君の親御さんから、ご相談の電話がありました。「中3受験生で今からの対応が可能ですか」と。大事な高校受験を前にして、安請け合いは出来ませんが、お子さん本人の学力、潜在的な力とやる気、それに志望校を勘案して、誠意と見通しのある対応をすることが、言問学舎のモットーです。入塾時の面談では、「大学進学を前提として、高校を選びたい」と言う希望に対し、「何としてもまず都立豊島、可能なら文京・北園を狙いましょう」と私が答えて、一致を見たのです。
しかし彼は、もともと勉強の仕方を少し間違えて伸び悩んでいたのか、夏期講習で基礎を徹底するうちに、どんどん伸び出しました。最終的な志望校選択の段階では、北園にするか、竹早にするか、と悩むほどにまでなったのです。最終的には北園を受験することとし、無事に合格しました。当初のやりとりを思えば、最高の結果となったわけで、親御さんにも大変喜んでいただきました。
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