昨日夜、東京都立高校の分割後期・二次募集実施校が発表され、実受験(入試当日)段階で定員割れとなっていた白鴎高校が、8名の募集となりました。久しぶりの上位校の二次募集で(2013年町田高校1名募集、2008年竹早高校1名募集、2005年青山高校2名募集)、しかも8名という多数の募集ですから、今年の分割後期・二次募集は、例年とは大きく異なる状況と言えるでしょう。
もっとも関心の集まるのは、田園調布高校を受ける予定でいた人たちが、どのような判断をするか、というところでしょう。もちろん当事者の方々も大いに悩むところでしょうから、白鷗高校について少しご紹介しておきますと、都立中高一貫校の第一号である附属中学があり、高校は2クラス募集の学校です。高2になる段階で、中学からの内進生と一緒になります。
今年の最終応募段階では、男女とも募集人員は超えていましたから(当日男子10名、女子6名が受験せず)、ことさら「不人気」だということではありません(併設型2クラス募集の高校は、受験者数の変動がしばしば見られます)。言問学舎では昨年大学を卒業したOBが高校から白鷗に入りましたが、内進生との「学力差」も、さほど目立ったものはありませんでした。
今、二次募集受験を検討されている方々には、チャレンジする価値の大きい学校だということは、言っていいと思います。二次募集の試験問題は、分割後期・二次の共通問題です。国・数・英の3教科受験ですから、それ以外の6教科が2倍の換算で、また入試点と内申点の比率は6:4となります(都教委に確認済み)。
都立高校普通科の受験のチャンスは、これが最後ですから、どこに出願するかは、本当に悩ましいところでしょう。われわれの立場からも、白鷗と田園調布の「どちらがいいか」などということは、軽々には申し上げられません。
そして、毎年お伝えし、ご質問をいただくこともあるのですが、今回の白鷗と田園調布、いずれについても、「何点が合格ラインか」ということは、まったく予測がつきません。率直に言って、都内全体から、上位校を受験して涙を呑んだ受験生が、この2校に何十人、百何十人と、出願するはずです。その人たちの学力がどのようなもので、また当日どれだけ力を出し切れるか、それは統計もなく推測もできないことなのです。
一昨年、20名の二次募集を実施した足立高校の場合は、最終的に33名が出願しました。この時は、最初の提出日に5名の出願で、取り下げ・再提出後、28名増えたのです。分割後期・二次募集においても、取り下げ・再提出ができますから、白鷗か田園調布かで悩む方は、そのことも視野に入れておかれると良いでしょう。今後のスケジュールは、都教委のホームページに掲載されています。
残り時間も少なく、きびしい条件の中での受験となりますが、分割後期・二次募集に臨まれる方には、体調に気を配り、全力を尽くされるようお祈り致します。なおメール・電話でのご質問にもお答えしますし、7日までは、過去問題を使った対策指導も可能です。お気軽におたずね下さい。
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