前回、「日本史で受験する人の方が古文では有利か?」という質問について、そんなことはない、という見解を、お伝えしました。
その責任を取る、というわけではありませんが、日本史履修の人には「当たり前」でも、それ以外の人に当たり前でない「常識」と、そもそも題材としている『大鏡』の原文に関することを、お伝えします(中学の「歴史」の復習レベルです)。
「摂関家」という言葉があります。「摂政」あるいは「関白」を務める当主を出すことのできる、藤原氏の「家柄」のことを指します。
「摂政」とは、天皇の代理として政治の実務をとる役職で、ふるくは推古天皇の摂政だった聖徳太子(厩戸皇子)がよい例です(推古天皇は女帝)。平安時代には、藤原良房が人臣(皇籍にない臣下の身分)ではじめてこの地位につき、甥で養子の基経が関白につくと、この系統が摂関職を独占しました。いわゆる藤原氏の「摂関政治」です。この頃になると、摂政は天皇が未成人、関白は天皇が成人後、という区分になっていたとのことです。
前回もお話しした通り、良房、基経の系統の、やがて道長の栄華につながる「北家」の中でも、兄弟、さらに子孫と血統が分かれるほどに、激しい権力争いが行なわれました。そもそも、藤原四家に分立したのも、不比等の子の時代、兄弟の間だったわけですから。
※『大鏡』原文で、こうした事情を端的に述べています。「国語力.com」にそのことを書いておりますので、店舗情報詳細のURLより、どうぞご覧下さい(国語教室 古典)。
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