東京都内の私立中学校入試初日(=第一志望受験日)まで、ちょうどあと半月となりました。
志望校のレベルや特色、また科目ごとの得意不得意にもよりますが、今からできることは、まだまだたくさんあります。
まず国語についてですが、漢字は当日の朝までコツコツ積み上げられますし、文法が出題される学校なら、想定される範囲の文法の復習・演習。詩歌(詩や短歌、俳句)の出題がある学校の場合は、表現技法〜直喩・隠喩(まとめて比喩)、擬人法(これも比喩の一部)、体言止め、対句、反復、倒置など〜や、口語と文語、自由詩・定型詩の区別(「散文詩」は、滅多に出ないと考えられます)。
とくに俳句の出題歴がある学校を受験する場合、「季語」「切れ字」、中でもまぎらわしい季節の季語の確認などは、再三再四、確実にやっておきましょう。たとえば「七夕」が秋の季語であるということなどは、勉強しなければわからないことです(もし、短歌で枕詞などが出されている学校があったら、これも狙いどころです)。
社会では歴史の年代や地理の基本事項の暗記、公民は憲法の三大原則や「9条」等の重要な条文、非核三原則等が、男女にかかわりなく、よく出題されます。男子校、共学校では、「新幹線」に関する出題も多いです。
算数は公式の確認をしっかりし、一行問題をたくさん解きましょう。もちろん受験校の過去問の出題傾向に合わせて下さい。過去問は、繰り返し何度も解いておきましょう。
理科はやはり基本事項の暗記と「できる」レベルの計算問題の演習等々、これも過去問に合わせて、できるレベルのものを繰り返し、やって下さい。
つまるところこの時期は、本人の得意不得意、および受験校の特色にあわせながら、「具体的な得点アップ」につながることを、集中してやって下さい。ここに至っては、「学力」そのものより「得点力」のかさ上げに特化する方が、よい結果へとつながります。
そしてどんなお子さんでも、どのような学校の受験でも、みな等しく重要なポイントとなるのが「健康」と「メンタル面の強さ」です。
どんなに学力が高くても、当日熱があって実力を出せなければ何にもなりません。また体は元気でも、当日緊張しすぎて手がふるえてしまっては、せっかく積み上げてきた力が、発揮できなくなってしまいます。
これらはどの年齢の受験でも、共通して言えることです。しかし、やはり12歳、11歳という幼い年齢で挑む中学受験が、もっとも大きく、メンタル面のゆれがあらわれる受験であると言えましょう。
一番つらく、しんどいのは、これまで勉強してきて、当日受験に臨むお子さんたちです。親御さんも同じようにつらく、ドキドキする時期なのですが、何よりもお子さんがリラックスして当日の受験に臨めるよう、この時期は環境作りに専念してあげて下さい。他県の受験で良い結果が出なかった場合も、それはケース・バイ・ケース。大事なのは第一、第二志望の本番です。受験生と保護者の皆さまに、次のひと言をお贈りさせていただきます。
「志望校に合格する人、それは、当日、合格最低点以上をとった人です。今までの成績は過去のものにすぎません。」
受験生のご健闘、そして合格をお祈り致します。
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