こんにちは!英熟語の効果的な学習法についてお話しします。
英熟語(イディオム)は、熟語帳で個別に覚えようとすると、意味があいまいになったり、すぐに忘れてしまったりと、なかなか定着しにくいのが実情です。たとえば「carry out」「look into」などの表現は、構成している単語の直訳では意味がつかみにくく、覚えづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、「文の中で覚える」スタイル。たとえば『速読英熟語』のような教材を使えば、実際の文脈の中で英熟語がどう使われているのかを感覚的につかめます。言語は「使われ方」が命。文とセットで覚えることで、記憶の定着率が上がるだけでなく、「自然に使える英語力」が育ちます。
さらに、英熟語をより深く理解するために意識してほしいのが、「前置詞・副詞のイメージ」です。たとえば次の例文を見てみましょう。
• The research team is looking into the causes of the unexpected system failure.
(研究チームは予期せぬシステム障害の原因を調査している)
この「look into」は「調査する」という意味の熟語ですが、“look”(見る)と “into”(中へ)を組み合わせることで、「物事の内部をのぞき込む」→「深く調べる」というイメージが生まれています。
他にも
• The committee decided to carry out a comprehensive review of the current policy.
(委員会は現行の政策について包括的な見直しを実施することを決定した)
この「carry out」は「実行する」という意味ですが、“carry”(運ぶ)+ “out”(外へ)=「考えや計画を外に運び出す」→「実際に行動に移す」という流れを想像すれば、理解しやすくなります。
このように、前置詞や副詞のイメージに注目して熟語を理解することで、暗記に頼らない学習が可能になります。そしてそうすることによって、初めて見る熟語にも柔軟に対応できるようになり、英語の読解力・表現力がぐっと高まります。ぜひやってみてください!
