つわののおやど よしのや
ホテル・ビジネスホテル・旅館
旅行会社
津和野駅から徒歩7分(520m)
2011年1月の山陰旅行の中継宿として一泊お世話になりました。 その日の津和野の天候は雪に見舞われ、防寒対策を万全にしていても歯の根が合わないほどの寒さでした。 お宿は、よくTVのロケで使われる通りの一角にあります。 旅館のドアを開けた瞬間外と別世界の暖かな空間に満たされていました。すぐに旅館の受付の方がこちらにやってきて、「お疲れ様でした、寒かったでしょう。」と言い、荷物を持ってくれて部屋に案内してくれました。旅の疲れが一気に吹き飛ぶ瞬間です。 全体的に建物が新しく、木のぬくもりを感じさせる柔らかな通路が印象的です。スリッパを使わなくても良いように、床の真ん中に毛足の長い絨毯が敷かれているのが歩いていて心地よい印象を受けました。部屋に入る前から期待が膨らみます。 お部屋の中は綺麗に整えられ、津和野の銘菓とお茶が用意されています。これはどの旅館でも同じサービスをするでしょうが、とにかく「部屋にぬくもりがあった」という印象が3年近く経った今でも記憶に残っています。 夕食はお部屋ではなく、専用の部屋で頂きます。 椅子に座って食事をするので、足の悪いお年寄りもゆっくりと食事を楽しむことが出来るでしょう。 また、旅館は食事をいっぺんに並べるものだと固定観念を持っていたのですが、この旅館では懐石料理のように食事を提供します。 どこで見ているのかわからないのですが、こちらが食べ終わったのを見計らった絶妙のタイミングで次の料理が出てきます。これには驚きました。 料理のお味は、素材の良さを引き立たせる薄味の傾向でしたが、ダシの味がしっかり付いているので濃い味が好みの私にも十分料理の味を堪能出来ました。お通し、焼き物、煮物、吸い物とすべて気になるところはありませんでした。品数も量も多く、すべてが美味しいです。 これだけ腕の確かな料理人さんがいるのでしたら、どの季節に赴いても季節にあった美味しい料理を提供していくれることでしょう。 食事が終わってお風呂に向かいます。津和野の残念なところは温泉鉱脈があまり見つからない地域らしく、ただ一つの旅館しか温泉を提供できないことです。このお宿も温泉ではありませんでしたが、浴槽の天井は高く、開放感のあるガラスが一部用いられていました。洗い場も広々とした空間で、ボディーシャンプやシャンプー・リンスもどこにでもある製品ではなくちゃんと考えられたものが完備されており、十分に旅の疲れを癒やすことが出来ました。 これだけでも、もう十分お支払いした金額以上のサービスを受けていると思っていたのですが、本当にこの旅館の心配りは素晴らしいです。ある一室に、自由に借り出せるお部屋の備品をおいてあるスペースが有るのです。空気清浄機や加湿器、子供用のおもちゃなど色々ありますが、白眉は枕が充実しているところでしょう。 枕が変わると眠れない人がよくいますが私もその一人です。 普段使用している低反発まくらがちゃんと完備されています。そのほか、そば殻まくらや、パイプ枕等々色々な種類の枕が整然と並んでいます。ほんとうに嬉しいサービスでした。 朝の食事もちゃんと頂きました。朝の食事も本当に美味しく満足しきりでした。 この金額でこれほどのサービスを受けられるのであれば、絶対にまたこの旅館を利用します。寒い季節になると、この旅館のあたたかなおもてなしをふと思い出すことがある、想い出深いお宿「よしのや」のレビューでした。
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