痛みやしびれ、心の悩みは「寝れば治る」のが理想の状態
「寝れば治る」という言葉、よく耳にしませんか?実際、理想的な状態では、体や心に感じる悩みや痛みは、質の良い睡眠を取ることで回復するのが自然な姿です。しかし、現代の多くの人は、寝ても疲れが取れない、痛みが残るといった状態が続いているのではないでしょうか?
今回は、なぜ「寝れば治る」が理想的な状態なのか、そしてそれがうまくいかない原因について解説します。
1. 睡眠は体と心の「リセット」タイム
私たちの体は、日中に受けたダメージを夜の睡眠中に修復しています。具体的には、筋肉の疲労を回復し、脳を休ませ、ホルモンバランスを整える時間が睡眠中に確保されます。これは単なる休息ではなく、身体全体のメンテナンスとも言える大切な時間です。
睡眠中、成長ホルモンや修復を促すホルモンが分泌され、体内の細胞や組織が修復されていきます。この過程により、日々の疲労や痛みがリセットされ、翌朝には「治っている」感覚が得られるのです。
2. でも、なぜ「寝ても治らない」ことが起きるのか?
それでは、なぜ多くの人が「寝ても治らない」と感じてしまうのでしょうか。ここでは、その代表的な原因についてお話しします。
(1)自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活習慣により、自律神経が乱れると、質の良い睡眠が取れなくなります。自律神経は、体の「オン」と「オフ」を切り替える重要な役割を持っていますが、これが乱れると夜になってもリラックスできず、体が十分に休まらない状態になります。
(2)慢性的な炎症
痛みやしびれが続く理由として、慢性的な炎症があります。日々の疲れやストレスにより、筋肉や関節に小さな炎症が発生し、その炎症が取れないまま残ってしまうことがよくあります。これが、夜寝ても完全に治らない原因の一つです。寝ている間に人は負担の10%しか治せないという研究もありそれ以上の負担があるとそれが次の日へ持ち越されさらに負担が積み重なって症状が酷くなる場合もあります。
(3)睡眠の質の低下
寝つきが悪かったり、深い睡眠に入れないことも大きな原因です。スマートフォンやパソコンのブルーライト、ストレスや緊張感が高いと、深い眠りに入れず、体が修復できないまま朝を迎えてしまいます。
