川忠

静かな住宅街で愛され続ける「川忠」さんで、至福のひとときを過ごしてきました♪
格子戸を開けると、香ばしい炭火の香りが漂います。女将さんの優しい笑顔でお迎えいただき、長年愛され続けている理由が、この瞬間から伝わってきます。
一番人気のうな重は、備長炭でじっくりと焼き上げられた逸品。丁寧に裂かれた身は、ふっくらと分厚く、外はこんがり、中はしっとりとした絶妙な焼き加減です。
一切れ口に運ぶと、ほろりとほぐれる柔らかな身から、じゅわっと旨みが溢れ出します。代々受け継がれた秘伝のタレは、甘みと旨みのバランスが絶妙で、うなぎの美味しさを引き立てます。
白いご飯も、一粒一粒が輝くように炊き上げられ、タレと絡み合って何とも言えない美味しさ。山椒の香りが、うなぎの余韻を引き立てます。
肝吸いは、コクのある出汁と肝の旨みが溶け合った贅沢な一品。まろやかな味わいが、うなぎの間の箸休めにぴったり。
自家製の香の物は、さっぱりとした味わいで、うなぎの余韻を引き立てる脇役として見事な仕事ぶり。
カウンター越しには、大将が真剣な眼差しで鰻を裁く姿が。包丁さばきの一つ一つに、長年の経験と誇りが感じられます。
落ち着いた座敷では、季節の花が活けられた床の間に目をやりながら、ゆったりとした時間が流れていきます。
「また来てくださいね」という女将さんの温かな声に送られ、もう次の訪問が待ち遠しくなりました！
伝統の技と、心のこもったおもてなしに出会える、そんな宝物のような老舗でした♪