「筋トレをしていないのにプロテインを飲む意味はあるのか?」という疑問に対し、近年の研究では運動をしなくても栄養面・代謝面でメリットがあることが示されています。特に高齢者やデスクワーク中心の人では、筋肉量の減少(サルコペニア)や代謝低下が問題となります。
1日の推奨タンパク質摂取量は体重1kgあたり1.0〜1.2gとされ、体重60kgの場合は60〜72gが必要です。しかし、卵や肉など食事だけで必要量を満たすのは意外と難しく、不足しやすいのが現状です。そこで、1杯で約20g以上のタンパク質を補えるプロテインは、効率的な栄養補助として有効です。
筋トレをしなくても、プロテインにはタンパク質不足の予防、代謝の安定、免疫機能や皮膚・髪の維持、筋肉減少の抑制、体組成の維持などの効果が期待されます。週2〜3回の筋トレを行う場合は、摂取量を1.2〜1.6g/kg/日を目安にすると、筋肉量増加の効果が加わります。
研究では、高齢者において推奨量を超えるタンパク質摂取(1.0〜1.2g/kg/日以上)が筋量・筋力・身体機能の維持やサルコペニア予防に有効であり、運動と組み合わせることで効果がさらに高まることが示されています。タンパク質は運動直後に限らず、1日の総摂取量が重要です。
一方で、肝臓・腎臓疾患のある方や、すでに十分なタンパク質を摂れている方は注意が必要で、過剰摂取は逆効果となる場合があります。
実践ポイントとしては、①体重あたりのタンパク質量を意識する、②食事で不足する分をプロテインで補う、③糖質やビタミン(B群・D・E)など他の栄養素も一緒に摂ることが大切です。
日々の食事を見直し、バランスよく栄養を摂ることが健康維持の第一歩となります。