坐骨神経痛は椎間板ヘルニアなどの神経を圧迫する疾患に付随して発症します。
発症する確率は1.2~43%と幅広く、どなたでも痛みに悩まされる可能性があります。
特に、重いものを持つ仕事の方や長時間のデスクワークの方、肥満、喫煙などはリスク因子となります。
坐骨神経痛のメカニズム
坐骨神経痛には大きく分けて2つの原因があります。
神経根性:背骨から出ている神経の根っこの部分で圧迫が起きて痛みが出ている状態
非神経根性:筋肉などによって身体をめぐっている神経が圧迫されて痛みが出ている状態
圧迫されている場所によって痛みが出る範囲や程度が変わってきます。どこで圧迫が起きているのかを特定し、骨や筋肉を調整してあげると圧迫がだんだん解除され、痛みがひいていきます。
鍼を刺した場合起こると考えられること
1.末梢神経および中枢神経の可塑性変化:神経が損傷に応じて機能を変化させる能力を正常化することで、痛みの程度を軽減する可能性がある。
2.炎症性サイトカインの抑制:坐骨神経に起きている炎症反応を局所的、全身的に抑制。浮腫などによる圧迫が解除される可能性がある。
3.筋緊張と血流の改善:筋肉の緊張の緩和、血流が促進されることにより、神経の圧迫を抑え痛みが軽減する可能性がある。
手軽に簡単にできるセルフケアとなります。
具体的に、実践しやすい方法を3つご紹介いたします。
1, ストレッチ
筋肉が固くなり神経への圧迫が強くなると痛みが生じやすくなるため、無理のな
い範囲で特に太ももやお尻の筋肉をストレッチしましょう。
2,温める
温めることによってストレッチと同様、筋肉を緩めることができるのでお風呂に浸かったり、蒸しタオルなどを作り温めましょう。
3, 軽い運動
適度な運動は血流が促進され、炎症が軽減される場合があります。10分~30分程度無理のない範囲で行いましょう。
坐骨神経痛は誰でもなりうる疾患です。しびれが出ていたり、足に力が入りにくくなったりする場合はなるべく早めに、お近くの接骨院や整形外科にご相談ください。
上記のセルフケアも症状が強い場合は行わず、ご相談ください。
