むくみは、体液バランスの乱れによって発生することが多く、筋膜の癒着により末梢循環が阻害されることで悪化する可能性があります。
筋膜調整により「筋ポンプ作用の改善」「静脈・リンパ還流の向上」が期待でき、軽度のむくみであれば緩和に寄与する可能性が高いです。
※ただし、医学的疾患が原因のむくみについては専門医の診断が必要であり、筋膜アプローチのみで根本改善できるとは限りません。
むくみは下記を中心に発生することが多いです。
・毛細血管内圧の上昇
・血漿タンパク濃度の低下
・リンパ循環の停滞
・静脈還流不全
※これらは循環に関係するため、筋肉活動が弱いほど末梢の液体停滞が生じやすい。
筋膜と循環の関係
・筋膜は体液循環の通路形成に関与
・筋膜の緊張は圧迫となり、静脈・リンパの流れを妨げる
筋膜の癒着があると、筋の収縮効率低下、組織間摩擦増大、局所循環減少が起こると報告されています。
筋膜調整によるむくみへ期待できる効果
・静脈・リンパの流れが改善しやすくなる
→むくみがたまりにくくなる、履き物が楽になる
・筋ポンプ作用の回復
→夕方の足のパンパン感が減少、歩いた後の重だるさ改善
・関節可動域の改善
→足首が動かしやすくなる、歩行時の負荷が減る
→結果として循環効率上昇につながる
・筋膜間の滑走性改善による局所循環上昇
→筋膜調整後に皮膚血流増加が見られる(特にふくらはぎ周囲)
・張った感じ、圧迫感の軽減
→ふくらはぎの圧迫感が減る、だるさが軽減
特に効果が出やすいポイント
◎足関節前面
◎ふくらはぎ
◎膝裏
◎鼠径部
【注意点・例外】
以下のむくみは整体判断のみでは危険
・心不全・腎不全・肝疾患・甲状腺機能異常・深部静脈血栓症疑い・急激な片側性腫脹
これは医師の確認が必要です。特に以下の症状は受診をしてください。
・片足のみ急に腫れる・圧痛、熱感がある・呼吸苦を伴う・むくみ+急激な体重増加
以上を踏まえ、整体での筋膜調整は「筋ポンプ能力改善」「関節可動改善」「循環促進」という面で、むくみ対策の一助になると考えています。
【参考】
・Stecco C. “Fascial Dysfunction”
・Merck Manual Professional Edition “Edema”
・厚生労働省「浮腫に関する記述」
・日本リンパ学会ガイドライン