「肩こり」は、「筋肉の持続的な緊張による血行不良と疲労物質の蓄積」という基本メカニズムになります。
1.姿勢の悪さと長時間の同一姿勢 (最大要因)
原因:デスクワーク、スマートフォンの操作、車の運転、読書、家事など、長時間にわたり頭を支え続ける同じ姿勢をとること。※眼精疲労も含まれます
対策:30分~1時間ごとに休憩を挟む、正しい姿勢を意識する、椅子と机のバランスを見直す。
2.精神的なストレス
原因:仕事のプレッシャー、人間関係、睡眠不足などによる精神的な緊張。
対策:適度な休息、リラックスできる時間を持つ。
3.運動不足と筋力の低下
原因:日常的な運動不足。
対策:適度な運動やストレッチを取り入れ、肩甲骨周りの筋肉を動かす。
4.寒さ・冷え
原因:冬の寒さや夏の冷房など、体が冷える環境。
世間的な対策:マフラーや上着などで首や肩を温める、湯船に浸かる。
肩こりは様々な要因で起こる“多因子性の症状”のため、当店では、・筋肉の過緊張・筋膜の滑走不全・循環低下・心理的ストレスに着目し施術を進めていきます。
・筋膜の滑走不全
筋膜は機械刺激により硬縮し、可動域を低下させ痛み感受性を上げます。
・循環低下
局所の血流低下は代謝産物の蓄積を引き起こし、痛覚感受性が上昇します。
・ストレス・自律神経の関与
心理社会的ストレスは筋緊張と痛みの認知を悪化させます。
単一の原因で説明できないため、姿勢・運動・生活習慣・ストレス管理を総合的に整えるのが改善の近道です。
※改善しない慢性肩こりには、筋膜性疼痛症候群や自律神経症状が併存するケースもあり、単純なマッサージでは改善する可能性が低いです。
【注意点・例外】
しびれ・脱力・夜間痛・広範囲の痛みがある場合は頸椎疾患や神経障害の可能性があるため医療機関での確認が必要。
【参考】
Sjogaard G et al. Physiol Rev. 2016
Stecco C et al. J Bodyw Mov Ther. 2014
Larsson SE et al. Pain. 1999
Linton SJ. J Electromyogr Kinesiol. 2005