〜寒い季節、あごも知らないうちに頑張っていませんか?〜
こんにちは!
寒さが身にしみる季節になってきましたね。
外に出ると、思わず「きゅっ」と体に力が入ってしまう…そんなこと、ありませんか?
実はその時、あごも一緒に頑張りすぎているかもしれないんです。
今回は、冬に起こりやすい「食いしばり」についてお話しします。
食いしばりってなあに?
食いしばりとは、日中や寝ている間など、無意識のうちに上下の歯が当たっている状態のことです。
本来、歯が接触するのは食事や会話のときなど一瞬だけで、1日トータルでも20分程度と言われています。
ところが、食いしばっているときの噛む力は約60kg。
さらに就寝中になると、体重の約2倍の力がかかるとも言われているんです。
「えっ、そんなに!?」って驚きますよね。
知らないうちに、歯やあごに大きな負担をかけてしまっているんです。
どうして冬に多いの?
冬は寒さに耐えようとして、自然と体に力が入ります。
すると、首・肩だけでなく、あご周りの筋肉もギュッと緊張してしまいます。
その結果、
・あごがだるい
・噛むと疲れる
・朝起きたときに歯やあごが痛い
といった症状が出ることも。
寒さが引き金になっている場合も多いんですよ。
食いしばりが続くとどうなるの?
無意識の食いしばりが続くと、歯の表面(エナメル質や象牙質)がすり減る「摩耗」が起こります。
その結果、
・冷たいものがしみる(知覚過敏)
・歯にヒビが入る、割れる
・詰め物や被せ物が外れやすくなる
・顎関節症につながる
といったリスクが高まります。
さらに、食いしばっているときは首や肩の筋肉も緊張しているため、
肩こりや頭痛など、全身の不調につながることもあります。
お口だけの問題じゃない、というところが大切なポイントです。
まとめ
冬はどうしても体に力が入りやすい季節。
だからこそ、無意識の食いしばりに気づいてあげることが大切です。
寒さを我慢しすぎず、服装や室温を調整して、リラックスできる環境を整えましょう。
また、就寝中の食いしばりが気になる方は、マウスピースなどの対策もおすすめです。
あごも歯も、毎日一生懸命働いてくれています。
「お疲れさま」の気持ちで、やさしくケアしてあげたいですね!