12月半ばになると、「やらねばならないこと」が一斉に動き出す。
仕事の締め、年末の支度、家庭の用事。
気づけば、自分自身のことは後回しになり、ただ日々を処理するだけになってはいないだろうか。
この時期、当院を訪れる方々から多く聞かれる声がある。
「原因は特に思い当たらないが、とにかくつらい」
「眠っているはずなのに、疲れが残っている」
それは偶然ではない。
寒さによって身体はこわばり、
忙しさによって呼吸は浅くなり、
休む間もなく稼働し続けている。
つまり、身体はすでに無理を強いられている状態なのだ。
本来であれば、身体は静かに訴えている。
「少し、休ませてほしい」と。
しかし多くの人は、それをこう切り捨ててしまう。
「年末までは仕方がない」と。
その判断が、さらなる不調を招くことも知らずに。
我慢を重ねれば、
肩こりや腰の重さだけでなく、
気分の落ち込みや眠りの質の低下といった形で表に出てくる。
見えない疲れほど、厄介なものはない。
当院では、固まった身体を無理にほぐすことはしない。
緊張を一つずつ解き、
深く呼吸ができる状態へと整えていく。
施術後に
「やっと楽に息ができた」
そう話される方が多いのは、そのためだ。
忙しい12月半ばだからこそ、
身体を一度リセットする時間が必要になる。
無理を重ねたまま年を越す前に、
自身の身体の状態に、冷静に目を向けてほしい。
――無理を続けることが正解とは限らない。
整える判断こそが、次へ進むための選択なのだから。ご来院心よりお待ちしております。