「夜、何度もトイレに行く」「外出してもトイレが気になって楽しめない」こんな悩みのある方は頻尿といわれる症状が起こっているのかもしれません。頻尿とは、一日の排尿回数が多い場合をいいます。東洋医学の考え方には、気血水という概念があります。「気」はエネルギー、「血」は体の中の血液、「水」は尿やリンパ液など血液以外の水分を指しています。頻尿になりやすい人は腎が影響している可能性があります。腎と内蔵の腎臓と同じ意味ではなく、人体の生命活動に必要な働きをする場所です。
「腎は精を蔵す」という言葉があり、生命活動に必要な腎の精気は、先天の精と後天の精があります。先天の精は両親から受け継いだものですが、後天の精は、自分が飲食物によって補充することができます。腎のバランスを整えるためには、毎日の食事や生活習慣を整えることが大切です。
「腎は水を主る」という言葉があり、腎は体の水分代謝のバランスを維持する働きがあります。腎は、必要な水分を全身の臓器に送り、不要な水分は尿として排泄させるという働きがあります。腎が衰えてくると、頻尿など尿のトラブルが発生しやすくなります。他にも、腎虚・気滞・水滞・瘀血が関係している場合があります。
・腎虚:老化、働きすぎ、不規則な生活が原因で腎の働きが悪くなっている
・気滞:ストレス、緊張などが原因で気の巡りが悪くなっている
・水滞:水分のとりすぎなどが原因でカラダの中に余分な水分が滞っている
・瘀血:体の冷えなどが原因により体の中の血が滞っている
頻尿の人におすすめの対処法:その人の体質に合わせて生活環境を整えることが大切です。
・水分のとりすぎに注意…特に、普段から体の中に水分が滞りやすい水滞の人は注意が必要です。
・食生活を見直す…普段の食事の中で塩分の多い生活を続けていると、体がむくみやすくなり、尿量を増やす原因につながります。
・緊張やストレスに注意する…ストレスが多い生活や緊張した状態が続くと、全身の気の流れが滞ってしまうため、イライラしたり、尿意を感じやすくなったりします。
老化による頻尿には、腎の働きを高める黒い食材がおすすめです。黒きくらげ・黒豆・わかめ・ひじきなどがあります。また、体の冷えを防ぐために生姜・ねぎ・シナモンなどの辛味の食材もおすすめです。緊張やストレスには、気の流れをよくする檸檬などの柑橘系などがあります。
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