さわせん
日本料理
中野駅(東京)から徒歩3分(200m)
中野の閑静な路地に佇む「割烹 澤仙」。 古い暖簾をくぐると、まるで時が止まったかのような 静寂な和の空間が広がります。 格子戸を開けると、手入れの行き届いた坪庭が目に入り、 心が凛と引き締まる思いです。 カウンターに座ると、大将の凜とした佇まいに、 これから始まる特別な時間への期待が高まります。 先付けは、蕗の薹と蛤の酢味噌和え。 山と海の幸が織りなす春の訪れを、 上品な味わいで表現しています。 八寸は、目にも鮮やかな逸品の数々。 若竹煮、桜海老の玉子焼き、蛍いかの沖漬けなど、 一つ一つに職人の技が光ります。 お造りは、真鯛と平政の昆布締め。 丁寧な仕事が生きる逸品で、 魚本来の旨みが見事に引き立てられています。 煮物椀は、筍と若芽。 澄んだ出汁に春の息吹が溶け込み、 その清らかな味わいに思わず目を閉じてしまいます。 焼物の金目鯛の幽庵焼きは、 柚子の香りが優雅に立ち、 しっとりとした身に味わいが凝縮されています。 強肴は、和牛の炙り。 わさび醤油との調和が絶妙で、 肉の旨みを存分に引き出しています。 食事は蛤の炊き込みご飯。 土鍋から立ち上る潮の香りに、 春の海を感じる贅沢なひととき。 器も代々受け継がれた名品揃い。 古伊万里や信楽、萩など、 料理との取り合わせも見事です。 大将との静かな会話からは、 料理への真摯な想いと、 伝統を守り続ける矜持が伝わってきます。 長年この地で愛され続けてきた理由が、 一つ一つの品に込められた技と心遣いに しっかりと息づいています。 また新しい季節の訪れと共に、 この格式ある空間を訪れたいと思います。 心からのごちそうさまでした。
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