花泉

新潟県阿賀野市にある老舗料亭「花泉」で、5,000円の懐石コースをいただきました。創業100年を超える歴史を持つこのお店は、現在5代目の料理長・梶山裕史氏が腕を振るい、伝統と革新が融合した料理を提供しています。

前菜には、蛸の柔らか煮や胡瓜の胡麻和え、とうもろこしのすり流しなど、季節感あふれる品々が並びました。特に、揚げ出しの胡麻豆腐は、上品な出汁の味わいが広がり、心が和む一品でした。

お造りでは、ヒゲダラとつぶ貝が登場。塩締めされたヒゲダラのねっとりとした舌触りと、つぶ貝の磯の香りが絶妙で、新鮮さが際立っていました。

翡翠茄子の茶碗蒸しは、焼き茄子の旨味が存分に味わえ、上品な味付けが印象的でした。また、真空調理された南瓜の揚げ物は、甘みと衣の食感が良く、衣自体にも味付けがされていて美味しかったです。  

メインの阿賀姫牛の冷しゃぶは、豊栄産トマトと玉ねぎで味付けされたタレと大葉の香りが絶妙で、超レアな牛肉の旨味が楽しめました。 

食事の締めには、地鶏の炊き込みご飯、味噌汁、漬物が提供されました。土鍋で炊かれたご飯は、鶏肉の香ばしさと旨味が濃く、シンプルながらとても美味しく、お代わりをしてしまいました。  

デザートには、トマトのジュレ和えとヤスダヨーグルトのシャーベットが登場。さっぱりとした味わいで、食後の口直しにぴったりでした。 

このように、花泉の懐石コースは、地元の旬の食材を活かした料理が楽しめる内容で、心も体も満たされるひとときを過ごすことができました。