毎日、世界中からたくさんの旅行者が来てくれます。
でも、ときどきふと心に残るような、特別なストーリーがあります。
昨日来たのは、仲の良さそうな外国人のお客様お二人。
最初は昔からの友人かと思っていたけれど、話してみたら、実はまったくの他人だったことがわかって驚きました。
一人はオーストラリアから、もう一人はカナダから。
東京のバーでたまたま隣同士になり、意気投合して、そこから一緒に旅を続けることにしたそうです。
そんな話を聞いて、私は心の底から思いました——
ご縁って、本当に不思議で素敵なものだなと。
旅のいちばん魅力的なところは、きっとこういう「予定外の出会い」。
一人旅のはずが、思いがけない出会いで大切な仲間ができて、思い出が増える。
ただリラックスするつもりだったマッサージの時間が、世界を語り合う時間になる。
人生も、きっと同じようなもの。
想像もしていなかったこと、予定になかったことが、自然に、でもちゃんとした理由をもって起こる。
すべては「ちょうどいいタイミング」で起こるようにできているのかもしれません。
この出来事は小さなことかもしれないけれど、心がじんわりと温かくなりました。
彼らにとっても、この出会いが旅の喜びを何倍にもしてくれたと思います。
そして私にとっても、それはまさに「思いがけないごほうび」のような時間でした。

受付
