こんにちは、ピアノ担当講師のベティです。
私は2022年11月に突然くも膜下出血を発症して緊急入院しました。
数日間は生死の境をさまよいましたが無事生還することができました。
幸いにも運動機能の麻痺などの障害も残らず、ピアノが続けられていることに日々幸せを感じています。
しかしまったく無傷というわけにはいかず、高次脳機能障害の治療のため4か月間リハビリ入院しました。私の場合、新しい記憶の定着ができずに今日は何月何日何曜日?とか病院の先生やスタッフの方の名前が覚えられない状態でした。
リハビリの一環として特別に病室にキーボードを持ち込むことが許可されて退院の日まで毎日練習に励みました。ヘッドホンを使用する、決められた時間を守るなど厳格なルールがありましたが、音楽があったから苦しい入院生活を乗り越えることができたと実感しています。そうでなければネガティブに陥って鬱になっていたかもしれません。
退院して間もない頃、福山で「NHK街角ピアノ」の撮影があったので参加すると、入院時のエピソードとともに放送していただきました。
もともと「音楽の力で」とか謳うことはあまり好きではありませんでしたが、音楽やピアノは確実に自分を救ってくれたと思います。
この貴重な体験と愛情をもって生徒さん一人ひとりに「音楽のすばらしさ」を伝えることができればこれ以上の幸せはありません。
