らーめん麺や

このお店は、佐野ラーメンの名店『田村屋』出身の店主が手がける新しいお店です。

店の雰囲気

国道50号から少し入った裏通りに位置する『杉寅』は、小ぢんまりとした店舗で、プレハブのような外観が特徴です。駐車場は店の前に3台ほど、少し離れた場所に4台分のスペースがあります。到着時には外で2人が待っており、名前を記入して順番を待ちました。この日は35℃を超える暑さで、外での待ち時間は少し大変でしたが、それだけ期待も高まります。

メニュー

メニューは「醤油」と「Sio醤油」の二本立て。今回は「Sio醤油麺」を注文しました。店内はカウンターが使われておらず、テーブル席と小上がり席が用意されています。席数が少ないため、基本的に相席となります。

ラーメンの感想

注文から10分ほどで「Sio醤油麺」が登場。澄んだスープが印象的な佐野ラーメンです。スープは、初動で魚介が香る鶏豚の清湯で、醤油ダレと塩ダレの合わせ技が効いています。やや塩ダレが強めの印象で、じんわりと染み入るような味わいがとても良いです。

麺は多加水の平打ち縮れ麺。不揃いなので手打ち麺だと思いますが、青竹手打ちかは確認できません。佐野系にしてはやや硬めの茹で加減で、ピロピロ食感よりもモチモチ食感が際立ちます。スープがしっかり絡み、クセになる美味しさです。

具材も充実しており、柔らかい煮豚のバラチャーシューが2枚、細めのシナコリ系メンマ、ナルト、ほうれん草がトッピングされています。スープまで一気に完食してしまう美味しさでした。

総評

『らーめん麺や 杉寅』は、『田村屋』出身の店主が作るオリジナリティ溢れる佐野ラーメンを提供しています。スープ、麺、具材の全てが丁寧に仕込まれており、毎日食べても飽きない味です。地域に根ざしたラーメンとして進化し続けていると感じました。

ただ、席数が少ないため、空いている時間を狙って訪問するのが良いでしょう。この夏、県西地区に続々とオープンした新店の中でも、『杉寅』は特に期待できるお店です。ぜひ一度訪れてみてください。