公文式は、個人別に自習形式のプリント教材を学習し、子ども自身が自分で一つひとつの課題を習得していく学習法です。
しかし、ひとりでは「できない」「わからない」という場合も、もちろんあります。
そういうとき、先生はその子がどこまではしっかり理解できているか、どの段階までの学力は定着しているかを確認し、それからヒントを与えたり、例題やすでに勉強した類題を示したりします。
手取り足取り教えるのではなく、子ども自身に自分の力で気づかせるように導くのは、「自分の力で解けた!」という喜びを味わってほしいからです。
「先生に聞いてできた」のではなく、「先生のところに質問に行ったけれど、ひとりでできた」と実感して学習するのが公文式です。いかに自分で気づかせるか。
自分で気づかせるために、どんなヒントを与えたらいいか。それが指導の技術であると考えています。
もちろん説明が必要な子には、ていねいに教えます。
先生はその「ちょうど」を見極めているのです。