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我が読書人生の幕開け

4.50

投稿日: 2022/09/09

　筑波山の麓とも言える場所にあります。かつては筑波線が走っていました。活気の中の本屋でした。

　漫画少年だった私は、ある日突然、
　「お前は本を読め」
という声をどこからともなく聞き、学校帰りに本屋を探しました。そこで「文洋堂」にたどり着き、吸い込まれるように、明治の文豪と昭和の文豪の本に手を伸ばし、購入しました。
　学校が近いこともあり、柔道部の練習が終わると、ほんのわずかでも立ち寄り、立ち読みをしては、１週間に１度、本を購入しました。私の記憶では、そんな少年にお店の方たちは、嫌な顔も見せずに、よく我慢してくれたなあと思い出します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松戸の武術師範より