福岡のラーメン激戦区である東区は和白。ここで九州ラーメンと対立するみそラーメン専門店の経営を始めた店主に敬意を払いたい。
開店当初は、「みそラーメン」と大きく掲げられた看板を見ながら「へえ、珍しいな。でも閉店は時間の問題だろね。」と思って通り過ぎていました。
ところが、翌年の同じ時期に店の前を通ったとき、駐車場が満杯であることに驚き、やがて興味津々のまま入店したのでした。
九州で生まれ育った私には、みそラーメンにこんなに種類があるのかと驚かされたものです。覚えているだけでも挙げてみると、北海みそ、札幌みそ、仙台みそ、八町みそ、玄海みそ、ゴマみそ、西京みそ、豚骨みそ・・・・と、まだまだメニューは続くのです。
全部のみそラーメンを制覇するためには何度ここの暖簾をくぐればいいのか?みそだけでなく醤油ラーメンもカレーラーメンもあるのだから、とても全メニュー制覇などできない!
しかし、みそラーメンの味というのは、妙に習慣性を持つと言いますか、また食べたくなるもので、次の週も予定を東区に変えてわざわざ食べに行きました。
気に入ったのは、豚骨みそラーメンです。お値段は550円。
豚骨の旨みに、みその深みが加わったベストマッチングな味は季節を問わずいけます。
この店の唯一の難点は、店主とくに女性の方。この人の接客態度が少し気になるところです。
豊富なみそのバリエーションにはじめての客はたじろぎ、戸惑うもの。どれがどういう感じの味なんだというくらいの簡単な説明をしてくれても良さそうなものですが、最初から「何にするのか?」と迫るようなオーダーの取り方は改めていただきたいと思いました。
福岡の地で、各地のみそラーメンが味わえる「みそ膳仁科家」ぜひ頑張って欲しいと思います。