口コミ

地元に根付いたスーパー

4.50

投稿日: 2014/02/12

むかし、筑豊地区で炭鉱が盛んだったころ「購買」と呼ばれる店がありました。
炭鉱住宅の真ん中にある、この大型店舗には衣類、雑貨、文房具、塩、酒、醤油、豆腐にうどん玉などの食料品が売られており、生鮮品以外はここで全部まかなえる便利な店でありました。
その後、この購買店が「三田商事」と名前を変えて営業を続けても売っているものや店員に変化はなく、学校帰りに赤鉛筆を買うために寄ったりすると、馴染みのおばちゃんが「あんたんとこは、今夜はカレーよ」と誰より先に教えてくれたり、ホントに地域密着型のお店でありました。
この「三田商事」がサンヨーと改名したのは、いつのことだったか。昭和５０年代には既に「サンヨーで買い物してくる」と言っていたような気がするので、ずいぶん前から名前は変わっていたのでしょう。

田川市内で隆盛を誇っていたこのサンヨーも、閉店が相次ぎ、僕が知っているのは、この会社町交差点角に位置するサンヨー大浦店だけです。
広い駐車場に車が満車になることはなく、お客も歩いてくる近くのお年寄りが多いようです。
久しぶりに覗いてみると、レジで常連のオッチャンが長話をしており、昔ながらの地域密着型志向に変化はないようです。

昔の購買店時代とは違って、野菜や肉、魚などの生鮮品も豊富に取り揃えられ、とくに惣菜は結構種類があるうえ、安いのでお得です。
客層を反映してか、揚げ物よりも煮物が多く薄味に仕上げられた煮魚なんか旨いのでぜひお勧めします。