中華料理佼楽

東武練馬の商店街で偶然見つけた、昭和の価格を保つ小さな町中華店は、まるで山小屋風にリフォームされた隠れ家のよう。店内の古めかしさは感じられないものの、価格は昭和を彷彿とさせ、ほぼ全品が1,000円以内で楽しめる。特に、400円のラーメンは驚きの安さで、近隣の新京＠江古田に次ぐコストパフォーマンスを誇ります。メニューは和洋印を網羅したフルバージョンで、どんな料理も楽しむことができます。

私がオーダーしたタンメンは、熱々で彩り豊か。野菜の甘みと意外なほどの肉の旨みが合わさり、深いコクを感じさせる一品でした。マスターはお客さん一人一人の好みを見て、丁寧に味付けを調整してくれているようです。

食事を終えたマスターと奥様が、カウンター上に置いてあったものを下ろして一緒に食べ始める様子は、まるで家庭のような温かさがありました。訪問した時間が彼らの食事時間に重なってしまったようで、少し申し訳ない気持ちになりましたが、その家庭的な雰囲気が、このお店の魅力の一つであることに間違いありません。

五目そばを食べ損ねたことは、再訪の理由になります。そして、その「再訪」はそう遠くない未来に訪れそうです。昭和の価格で本格的な中華料理を楽しめるこの町中華店は、訪れるたびに新たな発見と喜びを与えてくれることでしょう。