この時期は、各塾がいろいろなキャッチフレーズで生徒を募集します。
しかし、「練習を繰り返してちゃんと覚える」という言葉がありません。
何よりも大事な部分なのに、無言。
実に不思議です。
各地で数千名を教えてきましたが、受かる生徒・伸びる生徒は覚えるべきものを
しっかり覚えています。そうでない生徒はほぼ落ちる。
これが現実です。
「昨今の入試では知識ではなく思考が問われる」と言われます。
確かに知識そのものを問われることは減りました。
しかし、豊富で正確な知識がなければ解きづらいのも事実です。
なぜなら、限られた時間の中で膨大な量をこなすのが今の入試。
知らないものをイチイチ考えていたら、試験時間が終わります。
さらに、少ない知識を駆使した解答は大体において間違いです。
”豊富で正確な知識は大前提”
結局は、これが試験(入試に限らない)の本質です。
また、考え方も知識と言える部分が多いでしょう。
そのためにしっかり覚えることは非常に重要となります。
ある程度の強制力が必要となることが多いでしょう。
しかし、それをやると世間に嫌がられ、コスト・手間もかかる。
つまり「儲からない」。
だから、美辞麗句で誤魔化す。
ただの営利接待業になっている塾が多すぎる。
この時期になると、いつもこう感じるのです。