この時期になると、共通テストの話をすることが多いです。
様々な目標や思惑で現在の形式になっているのでしょうが、
「処理量がかなり多い」ことはどの先生も認めています。
センター試験の1.5倍近い分量を処理しなければならない。
しかし、試験時間はセンター時代とほぼ同じまま。
「反射速度がより大事」な試験になっています。
処理すべき情報が多すぎて、いちいちじっくり考える時間はありません。
ほとんどは「即座に」解答(方針)を出さねばならないのです。
数学なら、計算速度も重要。
速度を獲得するには知識と演習が大量に必要なので、
かなりの時間がかかります。
結局、高3からの追い込みでは対応しにくい試験になったので、
高1から学習をしっかり積み重ねる必要性が増したわけです。
その意味では、試験としてより正当になったと言えるでしょう。
高1からしっかりやるか、高3から死ぬほど詰め込むか
それは各生徒の自由です。
しかし、高3の1年だけ死ぬほどやるなんて、まずできません。
死ぬほどやっている「つもり」の生徒は呆れるほど見かけますが。
長年の講師人生で何千人と生徒を見た結果、得た確信です。
高1の間は新環境に適応するために勉強が少々疎かになるのは仕方ないと
思いますが、遅くとも高2の1学期から本腰を入れる必要があります。