10月17日(木)は午後から姫路市文化センターで姫路市学校保健大会がありました。
その中で「不登校、発達障害の子どもたちへの関わり~自己肯定感をいかに育むか~」と題して講演させていただきました。
聞いてくださるのは姫路市内の小中学校の校長先生、幼稚園やこども園の園長先生、養護の先生、PTA役員の皆様、学校医の先生等、約500名です。
<講演でお話しした内容>
いま高校1年生の男子で私が家庭教師をしている子がいるのですが、
この子も中2からずーっと別室登校で、
中学時代はなかなか通常クラスに戻れなかったんですが、
高校に入ってからは「学校も部活も楽しい」と言って
1日も休まずに通っています。
その子に前、
いま不登校で苦しんでいる子にアドバイスするとしたら何?て聞いたんです。
そうしたら
「今は焦らなくていいよ。
無理に学校に行かなくていいし、
無理にクラスに行かなくていい。
また元気になって行こうと思える時があるから。」
「なるほど。さすが不登校経験者やなあ。説得力あるわ。じゃあ子どもさんが不登校で悩んでいるお母さんやお父さんに何かアドバイスするとしたらどう?」
「焦らなくていいですよ。
今は学校に行けなくても、クラスに行けなくても、
また必ず元気になって行けるときが来ますから、
それまでは何も言わないで見守ってあげてください かなあ。」
「一緒なんやあ。とりあえず焦らなくていいということやな。」
こんなふうに不登校の子にはどう接したらいいかを
不登校の子から教えてもらっています。
子どもが安心する上で一番大切なのは親が「子どもを責めない」「追い詰めない」ということです。
どうして愛する我が子を追い詰めてしまうのか。
それは「不登校を直そうとする」からです。
親には不登校は直せません。
だけど子どもには不登校を直す力があります。
不登校を乗り越える力があります。
それを助ける魔法の言葉が
「ゆっくり休んだらいい」です。
子どもの心に安心のタネを蒔く言葉です。
不登校の問題を考える上で一番大切なのは
「不登校になっているその子の気持ち」だと思うんです。
そこが分からなければ解決できるはずがありません。
