7月25日は姫路市の小児科医 野間先生が運営されるこども発達支援センター「ポレポレの木」で「絶対楽しい!子育ての集い」で講演をさせて頂きました。
講演の中で乳幼児期に発達障害傾向があっても無理に直そうとせず、その子が安心出来るように受容的に接し、その子の「自己成長力」を信じて待つ。その子が持ってきてくれた愛や幸せをいっぱい受け取って、その子の存在を喜ぶことが大切だとお話しして下の資料を紹介しました。
<発達障害傾向を改善する5つの接し方>
1、子どもに安心感を与える。
発達障害の一部の困りごと(同じ服しか着ない、偏食がある、こだわりが強い、人前や 知らない場所を嫌がる)は不安感が強いことがその原因の一つです。 まず何よりも子どもの不安な気持ちを理解し、安心させてあげることが大切です。
2、わがままやこだわりを受け入れる。
わがままに見えることやこだわりにもその子なりの理由があります。「ま、いっかー」 と許し、受け入れることで子どもは安心します。 その子に合わすことで癇癪やパニックはぐっと減りますし、親も随分楽になります。
3、直そうとしたり、出来るようにと頑張り過ぎない。
直そうとしたり、出来るようにと親が努力することは子どもにとってはずっとダメ出し をされているようなもの。「ありのままのその子」を理解し受容する姿勢がその子に自信 を与え発達を支えます。その子に今必要なのは「良き理解者」と「良き親子関係」です。
4、叱らない。「ダメ!」など否定語を使わない。
発達障害傾向のある子は叱られることが大の苦手です。「ダメ!」の代わりに「ちょっ と待って」と優しく声をかけて問題行動の裏にあるその子の思いを聞いてあげて下さい。 「そういう時にはこうしてごらん」と代替行為を教えてあげることも大事です。
5、子どもの自己成長力を信頼する。
大切なのはその子の成長しようとする意欲です。上記の4つの「良い関わり」と「信じて待つ」ことでその意欲は引き出されます。その子の内なる自己成長力こそが改善の原動力です。それを信頼しそれに任せることは、その力を最大限に助けることです。
