12月8日(月)は稲美町社会福祉協議会2Fで不登校の親の会「おやもこ」さんの座談会がありました。
不登校は直そうとすればするほど悪化します。
逆に子どもに対するコントロールや誘導をやめて「そのままのあなたでいいよ」と安心させてあげると子ども自身の自己成長力によって改善の方向へと進みます。
その力を引き出すのが親の「無為」の姿勢なのです。
皆さんね、不登校というと悪いことのように捉えがちですが、そんなに悪いものでもないんです。
不登校になったおかげで自分の夢が見つかった生徒もいます。
子どもが不登校になってくれたおかげで「なんとかしなければ」精神が「なんとかなる」精神に変わって仕事するのが楽になったお父さんもおられます。
そのほかにも不登校はその家庭に色々な気づきをもたらしてくれるものであり、親もそれを通して成長させてもらえる有難いものでもあるんですね。
ここで一つ例え話を。
ある日突然、「不登校」という届け物が家に届けられます。
「いやあ、うちはそんなもの頼んでいません。」と受け取りを拒否すると
配達人は「そうですか・・」と一旦持ち帰るのですが、
いくら調べてもやはりその家への荷物なので再配達に訪れます。
「ですから、そんな荷物頼んでません」と再度受け取りを拒否すると
配達人は「おかしいな・・」と首を傾げて持ち帰ります。
でもやはりそこの家に間違いがないので再度、再配達に訪れます。
「だからうちの荷物ではありません」と受け取りを拒否する。
これの繰り返しをしているのが不登校のお家です。
この「不登校」というお届け物を受け取らない限り、ずーっと再配達が続くのです。
では、どうすればいいのか。
受け取ればいいのです。
「そうですか・・。うちへの届け物ですか・・。わかりました。ありがとうございます。」
と言って不登校を受け入れるのです。
みんなこれをしないのです。
だから不登校の再配達が延々と続くことになるのです。
この不登校の受け入れをしてみると「あら、不思議!」
親も子も気持ちが楽になって笑顔も出てきます。
思っていたのと違って、意外と子どもが家事を手伝ってくれるようになったり、
色々な思ってもいなかった良い変化が出てくるのです。
中には急に学校に行き出したり・・。
受け取ればそこから新しい展開が生まれてくるのです。