11月30日(日)は宇治市産業会館で第21回京都府 学童保育・児童館職員・保育士集会で講演させていただきました。聴いてくださるのは主に宇治市や京田辺市、八幡市の学童保育の指導員様です。
講演テーマは「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
大人が普段子どもに欠けている言葉ってどんな言葉が多いでしょう?
「早よしなさい」
「もう宿題したの?」
「何回言ったらわかるの!」
「いい加減にしなさい」
「ちゃんとしなさい」
こんな言葉が多いでしょうか。
実は大人が子どもに掛ける言葉の8割以上は注意・命令・禁止・叱責なんですね。
これでは自信もやる気も出ません。
子どもの自信ややる気を引き出そうと思ったら、もっともっと対話をしなくちゃ引き出せません。
ちょっと例を挙げて説明します。
中学生くらいになると「なんで英語なんて勉強せなあかんの?」なんていう子がいます。
こういう時は大人が考えた答えを言うのではなく
「なんでやと思う?」と問い返すといいんですね。
そうすると
「海外旅行に行った時に英語喋れんかったら困るから」とか「仕事で英語いるから」とか言います。
その流れで「君は将来、何になりたいの?」とまた問いかけると
「国際的なスタントマンになりたいねん。ハリウッド映画に出るような。先生、ハリウッドってアメリカか?」
「そうやアメリカやで。」
「それなら僕、ハリウッドで仕事するんやったら英語話せなあかんやん。」
「じゃあ、英語頑張ろうか。先生がわかりやすく教えてあげるやん。」
「ありがとう先生」
こういうふうにして子どもの意見を聞こうとして問いかけていくと、対話が成立してその中で子どもが自分で答えを見つけていく。
それは大人が押し付けた意見ではなくて、子ども自身が自分で考えて自分で出した結論ですから前向きに取り組む可能性大なんですね。
いつもそういうふうに子どもの意見を聞こうとして子どもに問いかけていると、子どもは自分で考えるようになるし、自分で出した答えに責任を持つようになります。
つまり子どもの主体性を育むことにつながるんですね。
また子どもの考えや気持ちを理解しようとして問いかけることによって、その子に対する愛情とその子を尊重する態度を示すことになります。
それが子どもとの良好な信頼関係を築くことにもつながります。
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