8月5日(火)は茨城県古河市コスモスプラザで令和7年度人権教育講演会で講演させていただきました。
テーマは「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」。
聞いてくださるのは主に古河市の教職員様及び市職員様、人権にまつわる役員様、ボランティアの方々です。
以前、公共広告機構のCMで「命は大切だ。命を大切に。そんなこと何千何万回言われるより『あなたが大切だ』。誰かがそう言ってくれたら、それだけで生きていける。」というのがありました。
今、子どもたちに最も必要なメッセージとは『あなたが大切だ』という心からの言葉や関わりなんだと思います。
「いのちの大切さ」とは「あなたの大切さ」であり、それをどう伝えるか。どうすれば子どもたちに「あなたは大切な存在なんだよ」と伝えることができるかということだと思います。
「子どもを大切にするってどうすることでしょう?」
誤解を恐れずに申し上げるなら、子どもを大切にするとは「子どもの気持ちを大切にする」ということです。
子どもの気持ちを大切にするためには、まず子どもの正直な気持ちを聴かせてもらえる大人になる必要があります。
子どもはちゃんとわかってくれる大人にしか自分の正直な気持ちは言いません。
そういう大人になるためにはどうすればいいのでしょう。
皆さん、この漢字をどう読むかご存知でしょうか?
これは「聴(ゆる)す」と読みます。
相手の思いを尊重し理解しようとする気持ちで聴くことを「聴(ゆる)す」と言うんですね。
そして相手の思うようにすることを許す。
そこまで出来て「聴(ゆる)す」です。
そういう聴き方ができる大人には、子どもは心を開いて本当の気持ちを言います。
本当の気持ちを言うだけでなく、子どもは人の意見も聴くようになり、自分でしっかり考えるようになり、正しい決断をするようになります。
この「聴(ゆる)す」には子どもの自尊感情や自己肯定感を高め、子どもを更生させる力があります。
心理カウンセリングもこの「聴(ゆる)す」という聴き方、これを心理学用語で傾聴とか共感的理解て言うんですが、それを通してクライアントを癒し心理的成長を援助しています。
