1月13日(土)は加古川市役所9階会議室で講演しました。
主催は 子どもと保育実践研究会 様です。
テーマは「子どもの心を満たす教育と受容について」。
聞いてくださるのは約30名の幼稚園教諭や保育士の先生方です。
下の資料を使って発達障害傾向のある子への接し方についてお話ししました。
<発達障害傾向を改善する5つの接し方>
1、子どもに安心感を与える。
発達障害の一部の困りごと(同じ服しか着ない、偏食がある、こだわりが強い、人前や知らない場所を嫌がる)は不安感が強いことがその原因の一つです。
まず何よりも子どもの不安な気持ちを理解し、安心させてあげることが大切です。
2、わがままやこだわりを受け入れる。
わがままに見えることやこだわりにもその子なりの理由があります。「ま、いっかー」と許し、受け入れることで子どもは安心します。
その子に合わすことで癇癪やパニックはぐっと減りますし、親も随分楽になります。
3、直そうとしたり、出来るようにと頑張り過ぎない。
直そうとしたり、出来るようにと親が努力することは子どもにとってはずっとダメ出しをされているようなもの。「ありのままのその子」を理解し受容する姿勢がその子に自信を与え発達を支えます。その子に今必要なのは「良き理解者」と「良き親子関係」です。
4、叱らない。「ダメ!」など否定語を使わない。
発達障害傾向のある子は叱られることが大の苦手です。「ダメ!」の代わりに「ちょっと待って」と優しく声をかけて問題行動の裏にあるその子の思いを聞いてあげて下さい。「そういう時にはこうしてごらん」と代替行為を教えてあげることも大事です。
5、子どもの自己成長力を信頼する。
最も大切なのはその子の成長しようとする意欲です。上記の4つの「良い関わり」と「信じて待つ」ことでその意欲は引き出されます。その子の内なる自己成長力こそが改善の原動力です。それを信頼しそれに任せることは、その力を最大限に助けることです。
発達障害傾向は子どもたちの不安感から来ていることを保護者に説明し、直そうとするのではなく、それを認めてあげて安心させてあげる方がそれらの改善につながることを優しく伝えてあげて下さい。
それが発達障害傾向の改善につながります。
そのようにお話ししました。
