「先生、私、実はこの子をいじめてたお子さんたちが許せなくて・・。人を許すことは自分も許すことだっていうし、許したほうがいいのはわかっているのですが・・。これは一生許せないもんなんでしょうか?それとも時が経てば徐々に薄れていくものなんでしょうか?」
「まあ、まだ5、6年しか経っていないし許せない気持ちがあるのは当然なんじゃないでしょうか。10年、20年と経てば少しずつ感情も薄れていくものですよ。無理に許そうとしなくても時が解決するんじゃないでしょうか。
〇〇君の写真部って不登校の子も結構いたみたいなんですけど、それで不登校の子ばかりで不登校あるあるの話をしていたそうなんです。すると意外にもみんなその期間に色々自分の好きなものを見つけていたりして、それぞれの子にとって意味があったと感じていたみたいで『不登校も悪くないね』と話してたんだと。だから、〇〇君にとっても不登校は寄り道になったかもしれないけれど、寄り道をしたからこそ見えたものもあったろうし、寄り道をした分だけ他の人にはない豊かさもあったんじゃないでしょうか。
その証拠に〇〇君が写真部の部長だった時に『僕は部員の話に否定はしないようにしているんですよ。その子が好きなことを話題にしたりして、まずはその子の話を聞くようにしているんです。』て言ってた時があったんですが、『素晴らしいやないか。どこでそんなこと覚えたんや?』て聞いたら、『長谷川先生がそんなふうに僕に接してくれた。だからそれをそのまま他の子にもしているだけです』て言うんです。
きっと彼が不登校になっていなかったら、僕もそんなふうに接していなかっただろうし・・。そう考えると不登校も悪くないなって思うんです。
それが〇〇君が歩んできた道だったし、そのことを何もマイナスに捉える必要はないんじゃないでしょうか。
終わりよければ全て良し。
本当に素晴らしい人に成長しました。」
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「不登校になったからこそ」(マイベストプロ神戸 長谷川満)
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5108486/
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