こんにちは!
神田アクロ整体院 院長の関口です!
厚生労働省や日本整形外科学会のデータによると、成人の約20%ほどが1年間のうちに腰痛を経験しているそうです。
なぜこれほどまでに腰痛が多いのか?
それはデスクワークの増加や運動不足だけではなく、固定概念が大きく関係しているのではないかと考えています。
どういうことかと言うとスポーツなどをしていて「もっと腰を入れろ」、「腰を落とせ」、「腰を回せ」など腰を中心に動かすような指示をもらうことが多いと思います。
私も学生時代は腰を意識するような言葉を多くもらってきました。
しかし、腰(腰椎)は「安定性の関節」と言って、あまり動かしたくない関節ですので、これらの表現は間違っています。現に今まで施術してきた腰痛を患っている患者様のほとんどが、腰椎を動かした動作を行っています。
腰椎は、体幹の安定性を担う重要な関節であり、その構造上、主に荷重を支え、動きの制御を行う役割を持っています。しかしながら、腰椎は比較的狭い範囲で動く関節であり、その安定性を保つために多くの靭帯や筋肉が協調して働いています。
一方で、胸椎は比較的動きが大きく、回旋や側屈といった多様な動きに柔軟に対応できる構造を持っています。胸椎の動きが十分に確保されていると、腰椎に過度な負荷が集中しにくくなり、腰痛のリスクを低減させることが可能です。
実際、腰椎の安定性を維持しつつ、胸椎を積極的に動かすことは、体幹のバランスを整え、腰への負担を軽減する効果があります。特に、胸椎の柔軟性を高めることで、日常生活やスポーツ動作において腰椎にかかるストレスを分散させることができ、結果として腰痛予防につながるのです。
腰痛予防や施術の観点からは、腰椎の安定性を保ちながらも、胸椎の可動域を広げることを意識した運動やストレッチが重要となります。これにより、体幹のバランスが整い、腰椎に過度な負荷がかかることを防ぐことができるのです。
腰痛を予防するためには腰椎を安定させ、胸椎を正しく動かす必要があります。
しかし、胸椎が動くイメージをあまり持たれていない患者様が多くみられます。
そのため、動作のほとんどを腰椎で行ってしまっているため、腰痛を繰り返してしまったり、なかなかよくならない方が多くなるのです。
