今回の心と身体の健康情報は
「美容にも関係する肩甲骨」
です。
◆肩甲骨とは
◆首こり、肩こりの原因は肩甲骨の動きが悪いため
◆肩甲骨の動きが良くなると美容効果などメリットたくさん!
◆肩甲骨ストレッチ
などについて、次週にわたりお伝えしていきます。
◆肩甲骨とは
肩甲骨は背中の上部にある、胴体と腕をつなぐ
三角形の骨です。
左右に羽のようについていて、腕の動きに連動して自在に動きます。
また、姿勢の維持など体のバランスを保つ役割もあります。
さらに肩甲骨は全方向に動き、
① 内転
② 下制
③ 挙上
④ 下方回旋
⑤ 上方回旋
⑥ 外転
など6種類の動きが可能で、
非常に可動域の広い柔軟性のある部位ですが、
実は、意外ですが、日常生活の中でこれら
全ての可動域を使う機会は少ないのです。
◆首こり、肩こりの原因は肩甲骨の動きが悪いため
肩関節の大きな可動域を必要とする生活動作は、
☑︎物干しなど自分よりも高い位置に腕を上げるとき(洗濯物を干す、電球を変えるなど)
☑︎入浴時に自分で背中を洗うとき
など、わずかです。
それ以外は大きく動かす機会がとても
少ないので、肩甲骨周囲の筋肉は
血行不良になりやすい
(=首こり、肩こりになりやすい)のです。
肩甲骨には首こり、肩こりに関係する筋肉が幾つかあり、前述のとおり、肩甲骨の動きが悪くなると、これらの筋肉は血行不良となり、首こり、肩こりなどになりやすくなります。

①僧帽筋(そうぼうきん)
首から背中にかけて広がっている筋肉で、
肩こりに大きく関わっています。
僧帽筋に問題があると、肩をすくめたときに
痛みが起こります。
②肩甲挙筋(けんこうきょきん)
首と肩甲骨をつなぐ筋肉です。
僧帽筋とともに、肩をすくめるときに働きます。
首筋下から肩にかけてコリや痛みがある場合、
肩甲挙筋が硬くなっている可能性があります。
③胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
首の側面にある大きな筋肉で、
鎖骨や胸骨につながっていることから
名付けられました。
首を曲げたり、回したりするときに使います。
胸鎖乳突筋が凝り固まっていると、
首を前に傾ける動作がつらくなります。
④頭板状筋(とうばんじょうきん)
首の後方にある筋肉で、首を伸ばすときに使います。
「首を後ろにそらすと痛い」という場合は、
板状筋のコリが関与しています。
⑤菱形筋(りょうけいきん)
僧帽筋の深部に存在する筋肉です。
筋肉を縮める働きがあります。
菱形筋が緊張すると、肩甲骨の動きが妨げられ、
肩こりや猫背の原因になります。
