今回の心と身体の健康情報は
「高くて硬い枕が脳卒中の
リスクになる」
です。
最近話題となっている
「殿様枕症候群」
これは、国立循環器病研究センターの
研究チームが「高い枕は要注意!」
と発表したもので、
枕が高くなるほど、
脳卒中の原因の一つである
「突発性椎骨動脈解離」
の発症が高くなることを発見して、
「殿様枕症候群」と呼んでいます。
◆動脈とは
ここで、動脈について。
動脈とは、心臓から送り出された血液を
全身に運ぶための血管です。
心臓から続く大動脈に始まり、
枝分かれしながら徐々に細くなり
最後は細動脈と呼ばれる髪の毛ほどの
細い血管になります。
首にもその動脈があり、以下の2つです。
・頸(けい)動脈
・椎骨動脈
◆なぜ高い枕で殿様枕症候群になるの?
では、なぜ高い枕で殿様枕症候群に
なるのかですが、
高い枕を使うことで、首が曲がり、
首の後ろにある椎骨動脈が引っ張られ
ずっと緊張状態が続きます。
そして、寝返りなどにより、血管が裂けて
突発性椎骨動脈解離になり、脳卒中になる
可能性が高まります。
◆枕の危険な高さは?
・12㎝以上の枕を使用している場合
突発性椎骨動脈解離の発症率は約2倍、
・15㎝以上の枕を使用している場合の
発症率は何と9倍!
というデータが報告されています。
なお、江戸時代の随筆では、
「12㎝の枕は寝やすいが、長生きしたければ9㎝にした方が良い」
と書かれているそうです。
さらに、
寝ている時だけでなく、スマホに集中して、スマホ首になっている時や、ソファなどで横たわって、首に負担をかけている時なども要注意です!
人気お笑いコンビ千鳥のノブさんは、
2022年に、右椎骨動脈解離となり、
約1か月仕事を休んだと、
当時ニュースで報道されました。
ノブさんは40代くらいだと思いますが、
年齢に関係なく若者でも発症するので
首は本当に大切にした方が良いと思います!
※画像は、テレビ朝日「怖いけどタメになる話」からお借りしました。

