岩内町郷土館は、1971年の町制70周年を機に開館した歴史資料館です。ニシン・助惣鱈漁具、北海道初のアスパラ栽培関連資料、炭鉱・水力発電・野生ホップなど「初物」資料が豊富に揃うほか、文化史では縄文土器や夏目漱石の戸籍謄本など貴重な展示も充実。映像コーナーや自由演奏できるリードオルガンもあり、多彩な角度で郷土の歩みを体感できます。
岩内岳中腹、いわない高原ホテル隣に建つ白亜の荒井記念美術館は、青の時代の傑作『貧しい食事』から晩年作『エロチカ』まで、ピカソ版画267点を収蔵する日本屈指の美術館です。西村計雄ゆかりの油彩や『生まれ出づる悩み』をテーマとした絵画・彫刻も展示し、彫刻庭園やコンサートホールも備えます。
北海道有珠郡壮瞥町にある「横綱北の湖記念館」は、史上最年少で横綱に昇進した北の湖の偉業を、優勝額や土俵入りの等身大模型、化粧まわしなど貴重な資料でたどる展示施設です。隣接の壮瞥町郷土史料館では、洞爺湖・有珠山・昭和新山の成り立ちや開拓時代の暮らし、廃線となった胆振線の資料まで、地域の自然と歴史を総合的に学べます。
北海道雨竜郡沼田町の「ふるさと資料館分館(炭鉱資料館)」は、クラウス15号蒸気機関車のジオラマや開拓期の炭鉱道具、写真パネルを通じて当地の産業史を伝える施設です。ほかにも日本三大熊事件に関連するヒグマの毛皮や弾丸、獣害資料など、地域に深く根差した展示が無料で見学でき、歴史を肌で感じられます。
昭和6年建造の旧村役場を、昭和60年の新庁舎完成を機に往時の姿に復元した妹背牛町郷土館は、明治期のフランス風デザインを感じさせる貴重な洋風建築です。内部には開拓期から現代まで約600点に及ぶ資料が収蔵・展示され、町指定文化財の獅子頭や天狗面なども公開されています。
北海道小樽市の「森ヒロコ・スタシス記念 小樽バザールヴィタ美術館」は、1993年に開館した小樽出身の銅版画家・森ヒロコの作品を中心に展示する美術館です。館内では、森ヒロコのデビューから晩年に至るまでの代表作や、師である一原有徳の所蔵作品、ポーランドのアーティスト・スタシス・エイドリゲビチウスの作品など、計163点を展示しています。また、館内にはカフェ&ライブラリーも併設されており、余市で焙煎した自家製珈琲や天然酵母パンを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
帯広市稲田町にある「ビート資料館」は、旧帯広製糖所の工場跡に1989年開館した産業資料館です。レンガ造りの建物には、1/70模型や農機具、ステンドグラス展示室、映像資料室があり、てん菜の栽培~製糖工程と十勝の糖業振興の歴史をパネルと映像でわかりやすく紹介しています。
帯広市西23条南にある「文化関連埋蔵文化財センター」は、帯広百年記念館の分館として開館した施設です。市内遺跡から出土した約9000年前〜縄文期の土器・石器を収蔵・公開し、発掘調査のプロセス紹介も充実。展示は解説付きで、旧市役所寮を転用したこぢんまりした館内は間近で資料に触れられる体験型です。
北海道帯広市・緑ヶ丘公園内に立つ「帯広百年記念館」は、1982年開館の博物館と創造活動センターを兼ねた複合施設です。常設展示では、氷河期の巨象マンモスのジオラマや開拓者・晩成社の資料、十勝の自然やアイヌ文化、農業王国への移り変わりが魅力的に紹介されています。陶芸や音楽、演劇などの創作活動もできる空間で、地元文化と学びが交差する拠点です。
帯広競馬場の敷地内にある「馬の資料館」は、十勝の開拓期に人々とともに歩んだ農耕馬の歴史を約600点の馬具や農機具、実物大模型で学べる資料館です。館内は1階が馬耕や装蹄所など当時の農作業を再現、別館に農機具や馬車が並び、2階には血統書や戦前の獣医器具まで充実展示し、ばんえい競馬との繋がりも深く紹介しています。