SUSHI&BAR 琴

六本木交差点近くに新しく訪れた『Sushi&Bar 琴』は、独特な魅力を持つお寿司屋さんです。大江戸線の出口からすぐで、雨の日でも濡れることなく到着できる便利な立地ですが、外からは少し分かりにくいかもしれません。

店内に一歩足を踏み入れると、ユニークな構造が目を引きます。右手にはバーが配され、その背後には瓶がずらりと並び、左手には寿司カウンターがあります。カウンター席は11席と広々としており、奥には個室も完備されています。

この日はお任せコースを注文しました。始まりは梅水晶と梅くらげの珍味盛り合わせから。ここで発酵系の珍味が登場すると自然と日本酒モードに突入しますが、ワインとのマリアージュも楽しむことにしました。

食事は刺身の盛り合わせからスタートし、〆鯖や赤貝、真鯛などが丁寧な包丁仕事で提供されました。特に生牡蠣は三陸産で、そのクリーミーな味わいが印象的でした。

一夜干しののどぐろや煮白子など、一品一品に心がこもっており、どれもこの店ならではの味わいが楽しめます。海胆と海老の茶碗蒸しは、百合根の甘さがアクセントとなっていて絶妙です。

握り寿司も一貫一貫が丁寧に握られており、特に鯛の皮の炙りや真鯛の上品な脂の乗りが堪能できました。そして、イクラの軍艦巻きは新鮮な味わいが口の中で弾けました。

六本木の夜を彩るこのお店は、カジュアルにもフォーマルにも使える素敵な空間です。料理はビジュアルも美しく、食べるのがもったいないほど。しかし、一度味わえばその美味しさに納得できるはずです。また訪れたいと思わせる、そんな特別な時間を過ごせるお店でした。